『ましろのおと』を読みました。ぶっ通しで。途中で止められなかった。読みた過ぎて仕事場にも何冊か持参する始末。
読み終わってあとは、頭ン中がぐるぐる。
読み応えありすぎて、また最初から読むことになるだろうと思っておりました。(実際そうなっている)
主人公の雪(せつ)くんの生き方にものすごく惹かれました。
やっぱり憧れますね。一つのことを極めようと行動するその姿に。
今読み直していますので、各巻の感想はその時にでも書きたいと思います。
今回は、雪くんのおじいさんの話をさせて欲しい!
雪くんのおじいさんの松吾郎さんに、心を引きつけられました。
おじいさんは津軽三味線のすごい腕の持ち主だったのに表に一切出てなくて、知る人ぞ知る存在だったんです。
でもね、色んな人に影響与えまくってるんです。
みんなこの松吾郎さんの音を追いかけてるんだよな。
その自分なりに松吾郎さんの音と向き合って、色んな思いや葛藤なんかが出てくるわけで。
死してなお、色んな人がその音を追い求めてるなんて、どんなに心を揺さぶった演奏だったんだろうかと想像してしまいます。
心に残ったエピソード
物語の本筋とは少し離れたところにありますが、16巻の雪くんのおじいちゃんとおばあちゃんの出会いのエピソードが、本当に好きなのです。
この話が一番心に残っているかもです。
最後の松吾郎さんのセリフなんかさぁ、一回でいいから言われてみたい。
雪くんといい、松吾郎さんといい、澤村家の男性は無愛想だけどたまに女性をキュンとさせることを言う能力がデフォルトで備わっているのでしょうか?
(若菜ちゃんも18巻で金城さんの奥さんに優しい言葉かけてたしなぁ)
この16巻の表紙、なんというかもう、ザ・松吾郎って感じ。
背景の雪の感じとか、この表情とか、座ってる感じとか。
この雪の感じが特にそう感じます。
最後に
この作品は、方言萌えの人たち位にとってもたまらない作品でしょ!!そうでしょ!?
だってさ、作者の羅川先生が青森のご出身とのことで、ネイティブ(?)な青森の言葉が堪能できるじゃないですか!?
そして、民謡居酒屋「竹の華」のおかみが話すカッコイイ江戸っ子の言葉ね!マジでカッコイイわ。憧れるう。
みんなのマスコット梶くんが話す、大阪弁。
新川くんが話す博多弁。
一つの漫画に4つも方言が出てくるなんて(〃∇〃)
そしてありがたいことに、みんな訛りを直そうとしないのがいいですね(๑•̀ㅂ•́)و✧
13巻で女将さんが、雪くんたちに、
「店の外で色んな方言撒き散らかして、恥ずかしいったらありゃしない」って言うシーンがあるんですけど、そこも好きなシーンの一つでございます。
これからしつこいくらい「ましろのおと」関連の記事を上げていきたいと思いますのでよろしければお付き合いいただければと思います。